NHKの朝ドラ「おむすび」で『管理栄養士』という職業の認知度が広がりましたね

参考画像:公式ホームページより
私は管理栄養士として働いているので、友人から
実際にどうなの?ドラマみたいな感じなの?
と聞かれることが増えてきました
・・・・でもごめん!実は朝ドラ見れてないの!!!
気にはなっていたから録画はしてたけど、リアルタイムは普通に見れないのよ…
そしてどんどん録画がたまって追いつかなくなった…
だからドラマとの違いをしっかり伝えられるわけじゃないんだけど、
私の正直な『管理栄養士』の仕事の感想を書いてみます
結論から言いますと
働く場所によって『管理栄養士』の仕事内容や職場での立場は全然違います
これはほんとに何度でも言いたい
周りの管理栄養士の友達の話を聞いてても全然違うなと実感する
だから、管理栄養士として自分がやりたいこと・得意なことを活かせる職場はどこなのかを
考えることが大事だと思います
これは最初から考えろってわけでなく、大学で学びながら考えれば大丈夫かな~、と
とりあえず 食 に興味を持ってればOKだと思うよ!

大学を選ぶだけでもたくさんの選択肢があると思うんだけど、
管理栄養士の職場を選ぶのもたくさんの選択肢があるよ!
けど定員少ないところが多いから注意!
目次
1. 管理栄養士とは?栄養士との違いは?

管理栄養士は病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や栄養管理を行います。栄養士は、主に健康な方を対象にして栄養指導や給食の管理を行います。
引用:公益社団法人 日本栄養士会 ホームページより
簡単に言うと、
栄養士:健康な人が対象
管理栄養士:健康な人、病気を患っている人などが対象
つまり、管理栄養士のほうがより専門的な知識が求められます
おむすびの橋本環奈ちゃんみたいに病院で働くには、基本的に管理栄養士の資格が必須ですね
栄養士でも病院で働いている人はいますが、患者さんに直接指導するのではなく
厨房で調理したり食材の発注したりしている人のほうが多いかもしれません
2. 管理栄養士になるには?

栄養士は、栄養士養成施設で学び卒業することで、都道府県知事の免許を受けて「栄養士」になることができます。一方、管理栄養士は、管理栄養士養成施設で学び、管理栄養士国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けて「管理栄養士」になることができます。また、栄養士養成施設で学んだ人も、卒業後に栄養士として働き*、管理栄養士国家試験に合格すれば「管理栄養士」になることができます。
* 養成施設での修業年数により、受験に必要な働く年数は異なります。引用:公益社団法人 日本栄養士会 ホームページより

参考画像:公益社団法人 日本栄養士会 ホームページより
最初から管理栄養士を目指している人は 管理栄養士を養成する4年制大学に入学 するのがおすすめ
「とりあえず栄養士だけでいいや~」って人もいるので、栄養士だけなら短大とかもあります
そんな人でも後から管理栄養士の国家試験が受けられるような制度になっています
(実務経験が必要にはなってきますが)
勘違いしないでほしいのは、いつでも誰でもササッと簡単に受けられる試験ではない ってこと!
4年制の大学でも、管理栄養士の養成施設ではない学科やコースのところがあるので注意してね!

私は高校を卒業して、そのまま管理栄養士養成施設の4年制大学に入学したよ
3. 仕事内容は?

日本栄養士会のホームページに「管理栄養士・栄養士の職場は?」という部分でいろんな分野の職場を紹介しているので見てみてください(載ってないけど、最近はドラッグストアとかも増えてきた印象)
こちらでは職場で分けていますが、私なりに仕事内容で大きく6つに分けてみました
①食事に関する指導をする(病気を患っている人、地域の高齢者、妊婦、子ども、スポーツ選手など)
②必要な栄養量を計算したり食事内容の提案をする(入院中の患者、病院に通院している人、スポーツ選手など)
③レシピ・献立を考える(病院や介護施設の食事・保育園の食事・企業の商品開発など)
④調理(厨房で食事を作る、試作で調理する、調理教室で作り方を教えるなど)
⑤情報を発信する(食事に関する資料を作成する、文章を書くなど)
⑥研究(食品成分の研究、人体の栄養代謝の研究など)
見て気づいた方がいるかもしれませんが
ひたすら人と話す仕事もあれば、ひたすらパソコンに向き合う仕事もあります
これは自分のやりたいことは何か、自分の得意なことは何かによって
職場を選ぶことをおすすめします
実際にやってみると、この6つの中で得意なこと・苦手なことがはっきり分かってくるんです
これらは大学で勉強したり実習に行ったりすると経験できることが多いので大丈夫かと思いますが、自分のことがわからないよ~という人は機会があればたくさん経験しておくといいかもしれません!

私は「調理」と「研究」が苦手でした…
普通に料理はするけど苦手って人は結構いると思うよ!
また、職場によっては管理栄養士の立場があまりよろしくないところもあります…
「管理栄養士?どうせたいしたことないでしょ?」という扱いのところもあれば
「頼りにしてるよ!管理栄養士さん!」みたいなところもあるんです
こればかりは職場によってかなり変わるので、面接で他の職種の方がどのように管理栄養士と接しているかを見極める必要あり…(すでにその場所で働いている先輩の管理栄養士さん次第かも)
そして!!!!
4年制大学の人は基本的に就職活動をしてから国家試験を受けるという流れです!!!
医療関係の試験はだいたい年度末なんですよね
管理栄養士は例年だと3月なので、
4年生になってすぐ就活(人によってはそのまま年を越す)→国家試験勉強→2月末~3月初めに国家試験→卒業式→3月末に合格発表
という最後にめちゃめちゃ追い打ちをかけてくる流れ…
卒業旅行だ~♪なんていうテンションはほとんど見かけませんので
4年生になる前にたくさん遊んでください!

そのうちいつ頃から国家試験の勉強始めたとか、どんなふうに勉強したとか
ブログ書こうと思ってます!気長に待ってて~
4. 私が管理栄養士を目指したきっかけ

きっかけは結構単純です
食に興味があった
理系のクラスに進んで、自分ができそうな仕事を選んだ(ある意味消去法)
料理上手じゃないと管理栄養士なれないんじゃないの?
とか思う人いるかもしれませんが、ぜーんぜん大丈夫だよ!!
私は小さい頃はパティシエが夢ですとか書いてて
でも朝早く起きなきゃいけないと聞いて嫌になり(単純)、
その食の延長線上でした
覚えなきゃいけないことは大学に入ってからでも大丈夫!私はいま、なんとかなってるから!
もちろん、大学の試験では志望動機を考えなきゃいけないけど
食に興味を持ったきっかけは改めて考えると意外とあるもんだよ
自分がスポーツやってて~とか、家族が~とか、
そこから広げていけばよいかと(詳細は自分でがんばれ!)
5. 私の正直な実際の感想

私は医療関係の場所で管理栄養士として働いているので、
まだ朝ドラっぽいイメージの仕事内容もあるのかな~と思いますが
ひたすら食事を作っているという仕事内容の人もいれば、ひたすらパソコンとにらめっこするような仕事内容の人もいます
そして、お給料も場所によって結構変わります
私が医療関係の場所を選んでいるのはお給料面のこともあるからです
違う職場では一人暮らしが難しそうなお給料のところも正直あります…
最近は奨学金を借りて大学へ行っている人が多いはず(私も)
体力面も考えると、あまり勤務時間が不規則ではなくお給料がまずまずを優先順位にあげるなら
選択肢は医療関係の道しかなかったですね
もちろん、地域によってここの差はかなりあると思うので求人を見て調べてみてください!
あとは「食事の指導をする」というのが本当に難しい
初対面でも警戒されないようなコミュニケーション能力が必要
相手の生活背景や精神状態を見極めながら
かつ効果的な方法を提案
・・・これまた人間と人間で話をするので、相性も関わってくるんですよね
教科書通りの食生活を指導するのが理想的かもしれませんが
現実はそう簡単ではない!!!!!
「栄養士?俺は栄養士が嫌いなんだ。来るな。」
相手からの第一声がこんなときもあるかもしれません(※私は数回あったよ)
私はあなたと話をしたことはありませんが??と内心イライラするのですが
過去に管理栄養士から理想を押し付けられたことがあるのかな…なんて考えてみたりね
相手の背景を聞いてたら 私はカウンセラーか? と思ったこともあったし
すべてが嘘に聞こえる人もいるから疑い深くもなるし
あんなに時間をかけて指導したのになーんにも変わんない人もいるし
・・・ムズカシイヨ
グレーな考え方をしなければいけないことはかなりあるかも
白黒はっきりさせたい人はイライラが積もりますのでお気をつけて!
まわりの管理栄養士の方をみていて 食事の指導をする のに向いている人は
他人に興味があって、助けてあげたい!って気持ちが強い人かな
(言い方を変えると陽キャのお節介焼きな人が向いてるかと)
あとは探求心がある人ですかね~
「教科書ではこう書いてあるけど実際どうなんだろ?」
「あの先生はこんな論文書いてた、興味深いな」
と思う人
私は他人なら誰にでも興味があるわけじゃないし、数字的な結果が全てではないと思っているので
あまり向いてないかもしれないですが…
ありがたいことに、指導した相手の方が前より明るく生きれるようになったり感謝してくれたりすることがあるので
それがやりがいには繋がってるかも
6. まとめ
いろんな就職先がある
ほんとうにいろんな就職先があります
そして仕事内容も場所によってかなり変わってきます
自分のやりたいこと・得意なことを考えてからがおすすめ!
そしてどこも管理栄養士の定員枠は少ない傾向にあるので
行きたい場所があればはやいうちからアンテナをはっておきましょう
就活してから国家試験がある
アニメとかドラマでみるような自由度の高いキャンパスライフは難しいかもしれません
専門的な資格をとることが目的の場所は、基本的に必須科目が決まっていて
自分で時間割を組み立てるなんてほとんどできません
そして就活をしてから国家試験にむけて勉強するので
大学4年生は遊ぶ時間がほぼない!
時間割がほとんど決まってはいますが
3年生までにバイト頑張ったり遊んだりするのがおすすめ!
理想と現実のギャップはどこでもあるだろうけど
私は管理栄養士として働いている現状にいまのところ後悔はありません
教科書にないことやいろんな人・いろんな生き方があることなど
学ぶことは本当にたくさんあります
話をしていて元気をもらえる方もいます
私が大学のときお世話になった先生がおっしゃっていたことで印象に残っている言葉があります
「やりがいは行った先でみつければいい」
これは私にとってはありがたい言葉でしたね
仕事において何を大事に生きるかは人それぞれですが
やりがいが一つもないような場所はないんじゃないかなと
理想だけに囚われないような、心のバランスをとってくれる言葉になりました
ここまで読んでくれたあなた!
私の正直な感想で逆に将来の心配をさせてしまったかもしれませんが、
管理栄養士は生きるのに必要不可欠な食のことを学べるし、思っているより広い業界です
広いからこそいろんな熱量の種類があるので、自分に合った熱量を探してみてください
私が書いたことは単なる一意見なので、あなたの熱量とは種類が違う可能性もあります…
参考程度にしていただき、ぜひ実習先や先輩など他の管理栄養士の方の話も聞いてみてください!
ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント